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 畑からの便り

石垣島でパッションフルーツを始めて18年になります。沖縄産にこだわり続けて来て多くの協力者の元に、原料製造を続けてます。
現在は、フィリピンにも生産農場を持っていますが、石垣での栽培も継続中です。
栽培方法は杭を打って番線を張ったところに絡ませる、ブラジル方式。これは10数年前に石垣に農業指導で来られた、ブラジリア在住のサンブイチ(正式な漢字は不明です)さんの指導です。
それ以降、ブラジルから持ってこられた、品種の優良種を選抜して育苗を続けています。石垣島での栽培は、育種・育苗を当ファームで全て行い、育った苗を契約農家に無償で配布します。栽培は化学肥料・農薬を一切使わないように指導。肥料も「石垣牛」で人気の農家から直接堆肥を仕入れ、これを中心に、油粕、鶏糞、インドネシアの海鳥の糞など時期に応じて与えています。
完熟して自然落下した実を全て買い取る様にしています。加工用なので見た目は気にならないため、農家の方も見てくれが悪くても全て買い取れるので安心です。

ファームで作った苗は、定植すると3ヶ月ほどで最初の花が咲き始めます。収穫はそれから2ヶ月後、本格的な収穫は次のシーズンからで、約10ヶ月目には収穫シーズンになります。夏実の開花期は4〜6月、収穫が6月の下旬〜8初旬、冬実の開花期が9〜11初旬、収穫が11月中旬〜1月になります。


 契約農家 仲本さんの畑
 
契約農家の一人、仲本さんの畑です。
今年3月に植え付け、既に一部は実をつけ、残りも花芽が分化してきました。
畝間も最初に耕起した後は雑草を刈り込んで芝生のような状態にする早生栽培です。肥料の管理は根域の周辺のみで行います。ここは周囲より1m程下がった畑で、台風対策にもなります。

順調に生育し実もかなりなっていたのですが9月18日の12号台風の直撃で、全部落果してしまいました。でもまだ蕾が多くついているので再挑戦です。

 契約農家 糸数さんの畑
糸数さんの畑は川平前嵩の山裾にあります。周囲を密林に囲まれカンムリワシやアカショウビンなど鳥類が多いところです。直ぐ脇には綺麗な渓流があり、水も全てその川から引いています。老人会の会長も既に終え、80歳を過ぎていますが、毎日スーパーカブに乗って元気に畑へ通っています。
パッションは高齢者でも取り組みやすいため定年後の校長先生もいらっしゃいます。



 食用種の栽培
当ファームは、90%は加工用のパッションを栽培してきました。生食用の場合どうしても見た目を気にされるお客様が多いこと。そのためには開花から収穫まで雨に当てないことが条件になります。雨に当ててしまうと収穫時に表面に褐色の斑点が多数出てしまうためですが、この強い日差しと環境の下で、どうしてもハウス栽培で高温・無風という自然とは思えない環境で作りたくはなかったからです。しかし、要望が非常に多いため、今年から、一定時期だけ屋根にビニルを貼るという条件で、栽培を始めました。周囲は樹木で囲み、風通しの良いようにネットのみです。
12号台風の影響も少なく、蕾が大きくなり始めています。

 サイエンスガーデンの圃場
今回国立公園に編入されたサイエンスガーデンでは、パッションフルーツの見本園造成を始め、観葉植物や熱帯果樹などの植栽を増やしています。
最近は香辛料にも力を入れ始め、島トウガラシを始めトムヤムクンには必須のブリッキーヌ、ハバネロ、ハラペーニョなどのトウガラシ類。カルダモン、バニラ、ウコン、レモングラス等、トロピカルな品種を栽培中です。秋は唐辛子の収穫期です。真っ赤に実った唐辛子でクースやオリーブオイル、ビネガー等を製造中です。